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2012年7月11日 (水)

究極の恩返し

私は常々犬になることを心がけています。

っていうと語弊があるけど。

例えばドッグフードは風太に与える前に必ず私が試食します。(ちなみにキャットフードも)

水遊びも出来るだけ一緒に入って泳ぎます(単に水遊び好きってのもあるけど)

夏のお散歩の時は必ず私が先にアスファルトを素手で触ります。

新しいベッドを買ってやったら、必ず私が先に寝ます。

どんな味のものを食べ、お水はどれくらい冷たくてでも楽しいのか、どんな熱さの道を歩いているのか、ベッドの寝心地ってどうなのか知りたいから。

何か選択しなければいけない局面に立った時も、「どうしてやりたいか」ではなく、「私だったらどうされたいか」、「どの苦痛なら一番我慢できるか」とかを考えます。

事実を事実としてまっすぐ受け止める犬として、求めるものは何か。

 

先日、夜中に下腹部の激痛で倒れて救急車で運ばれました。

救急退院の方に「担架に自分で乗れますか?動けますか?」って聞かれて「無理です」って思ったんだけど、突然胃捻転の時の風太を思い出しました。

風太もあまりの痛みと苦しみで庭にうずくまっていて、車には私が抱いて乗せたけど、その後病院に着いた時、自分の足でヨタヨタと歩いてくれた。

そう思ったらなんか大丈夫って思って、自分で担架に這って移りました。

これから、少なくともあと3回。

動物を看取ってやらなければいけない。

究極の判断を迫られる時もある。

その度に私は犬になり猫になろうと思う。

一緒にいる時間を如何に濃いものに、楽しいものにするかはとても大切だけど、私からこの子たちへしてやりたいこと、それは

『どれだけ穏やかな最期を迎えさせてやるか』

それを思うと、結局今を大切にしたい。今できることをしてやりたいと思えるし、それが究極の恩返しだと勝手に思い込んでいます。

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