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2012年5月22日 (火)

私と相棒と vol.3

私と相棒の絆を深めてくれたもの。

その大きな要因のひとつが登山です。

林道や山道の平坦コースでは私との距離を気にしたりもしますが、登山でしか出てこない風太の行動。

それが『頼る』です。

後ろ脚の股関節形成不全で手術をし、筋肉もかなり発達したとは言え、上がれない段差はどうしてもある。

その境目を自分で知っているので、自信のない段差の場合は私の方を振り返り私を頼ってくれるのです。

でも今まで本格的な登山はパパと3人でした。

今回は初めて風太とふたり。

とにかく無理のない行程で、目指すは頂上ではなく、楽しく歩いて安全に下山することを目標に出発しました。

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風太の装備は暑さ対策のクールベストと、段差などを持ち上げてやる為のハーネスです。

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登山口で記念撮影。

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いきなりの階段。

実はここがいきなりキツイ

この時点で今日はもう無理かもと思ったくらいです

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なんとか登りきって展望台に到着。

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風太もこの通り。

でも実は疲れているのではなくて、水入れ背負わされて不貞腐れるの図

まずこの展望台で「この犬は何ていう犬?」というお決まりの文句で話しかけてもらい、少しお話。

この後も何度となく本当に出会う人ほとんどに話しかけていただきました。

「この子も一緒に頂上に上がるの?」

「お姉さんとふたりなの?」

「偉いねぇ、頑張ってね」

「いいねぇ、憧れるわ。最高の相棒やね。」

などなど。

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少しずつ高度を上げていきます。

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桜も、紅葉も、雪景色も好きですが、私はこの新緑が何より大好きです。

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ここからは岩場。

一眼レフをしっかり背負って、風太と頑張ります。

少し手助けも必要でしたが、ほとんど自力で登ってくれました。

一か所だけ、どうしても自分で下りられない岩場の段差があり、頑張りたい気持はあるものの怖くて下りるのを拒否。

ハーネスを引っ張っても、抱き上げてやろうとしても嫌がる。

「ママが今まで風太を見捨てたことあるか?絶対下ろしてあげるから大丈夫。」って強めに言ってみたら、突然体重を預けてきました。

無事下ろしてやることが出来て、先へ進みます。

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長い尾根道。

今からあそこを歩きます。

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しばらく進むと広い場所に出たので少し休憩。

パパと2人の時は荷物も分担して持てるんだけど、今回は私一人なのでいつもより荷物が重たくてバテるが早い。

とにかく暑さが心配だったので、水分をたくさん詰め込んできたので重い

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今回私が飲み水とは別にたくさん持ってきたのはコレ。

スーパーで買ったジッパー付きの袋に入った氷。

氷が溶けてきたら飲み水にも使えるし、風太のクールベストが乾いてきたら、この袋に入れて溶けた水を入れてフリフリ。

そしたらクールベストがとってもひんやり

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風太に「まだいける?」って聞いたら、先へ進み始めてくれたのでまた出発。

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まだまだ先は長いぞ。

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足場が岩なので歩きにくいけど、風太はここも難なくクリア。

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一生懸命何かをのぞいているので私も見てみると

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とても雄大な景色と青空が広がっていました。

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しばらく平坦な歩きやすい道が続きます。

風太は始終ぴったりと私の側を歩いてくれたので、すれ違う人たちに

「賢いね。」

「救助犬ですか?」

なんて言われながら進みました。

でもみんなが犬好きとは限らないし、山に犬を連れてくること自体を良く思わない人もいるので、人に出会う度にドキドキ。

幸い今回は全ての人が風太に笑顔を向けて、頭を撫でてくださる人たちばかりでした。

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避難小屋に到着。

風太、一目散に避難です

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避難小屋から山頂までは山岳用語でガレ場と呼ばれる足場で、大小の岩や石がゴロゴロしていてとても滑る。

私のペースが極端に遅くなってしまいましたが、風太はちゃんと合わせてくれました。

目下に広がる街並み。と言っても、ほとんどが緑の牧草地帯。

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最後の岩場。

ここを登りきったら頂上だよ。

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そして遂に久住山山頂に到達。

休憩を頻繁に入れたし、とにかく安全に来たかったので予定より時間かかったけど、無事登頂。

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この達成感と景色があるから、登山はやめられません。

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本当は久住連山を縦走したかったんだけど、とにかく今回は風太とふたりだし、無理はしたくないので下山することに。

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さっきいた避難小屋が、最大の望遠でこの大きさ。

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なんかカラスが画になったので撮影。

山頂にいた若い男の子3人と少しお話して、先に山頂を後にしました。

下りは2時間で駐車場まで到着。

途中、やっぱりたくさんの人たちに声をかけてもらいながら下山。

5時間の登山を終えて登山口に帰ってきたら嬉しくて、「頑張ったね、偉かったね、ありがとう。」って風太を抱きしめてたら、周りの人に「最高のパートナーやね。」って言ってもらいました。

ご褒美にふたりで食べたソフトクリームは、最高に美味しかった。

しっかり休憩して黒川温泉に向かう途中で、恋人の丘なるものを見つけたので寄り道。

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とてもキレイな緑の広がる展望台でした。

その東屋におじさんと奥さんと思われる女性がいらっしゃって、車のナンバーを見て

「大阪からひとりで来たと?」って話しかけてくれました。

次のセリフはやっぱり「その犬はなんて種類なん?」でした

「たくましかねぇ。でも女の子の一人旅は危ないけ、ワンちゃんと離れんようにせんと。」ってまた言われた。

普段は風太が私から離れないように訓練してるのになぁ。

それから私、「女」ではあるけど「子」ではない

で、ふたりの写真を撮ってあげようとわざわざ自分の車をどかして写真撮ってくれました。

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しばらくお話してお二人は帰られたので、風太と景色を楽しみました。

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猫岳という名前の山で、熊本の人の間では有名な山だそう。

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風太と一緒に写真を撮りたくて三脚を持ってきていたので、セットしてたら登山疲れで寝てしまう風太。

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うんうん上出来

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やっぱりこの新緑と青空、好きだなぁ。

お友達のブログで黒川温泉の「山みずき」が素敵だって書いてあったので、私も行ってみました。

川沿いのお風呂でとても気持ち良く、しかも貸し切りだった(*^^)v

そこから車を1時間半ほどビューンと飛ばして別府へ。

今日は東京から帰ったばかりでお疲れであろうルナアル家にお泊まりさせてもらえることになり、図々しくお邪魔してきました。

知り合いの居酒屋さんに連れて行ってもらい、美味しいもの食べながらお酒飲んで楽しくおしゃべり。

気付けば夜中の1時過ぎ。

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ルナアル家のフワフワお布団でゆっくり寝かせてもらいました。

あー、今日は幸せだぁ。

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